競馬場情報
競馬場名 | 札幌競馬場 |
所在地 | 〒060-0016 北海道札幌市中央区北16条西16-1-1 |
周回 | 右回り |
馬場 | 芝・ダート |
開催時期 | 7~9月 |
開催レース数 | 144R(2018年) |
重賞一覧
G1 | |
G2 | 札幌記念(芝2000m) |
G3 | クイーンステークス(芝1800m) エルムステークス(ダ1700m) キーンランドカップ(芝1200m) 札幌2歳ステークス(芝1800m) |
札幌競馬場は、G1開催がありません。しかし、夏季競馬で唯一のG2:札幌記念が開催されるなど、特徴のある競馬場です。
コースレイアウト
コース | 一周距離 | 幅員 | 直線距離 | 高低差 |
芝A | 1640.9m | 25-27m | 266.1m | 0.7m |
芝B | 1650.4m | 23.5-25.5m | 267.6m | 0.7m |
芝C | 1659.8m | 22-24m | 269.1m | 0.7m |
ダート | 1487m | 20m | 264.3m | 0.9m |
コースの特徴
パワーとスタミナが必要な洋芝
札幌競馬場は気温が低いため、他の競馬場と違う「洋芝」を採用しております。
洋芝は、文字通り欧州で用いられる芝生で、日本で多く用いられる「野芝」に比べて、葉の密度が濃く、衝撃をより吸収します。そのため、競走馬が走る際に足が深くまで入るため、スピードが出ない、パワーとスタミナが必要といった特徴があります。
また血統的にも、日本血統の馬よりも欧州血統の馬やダート適性が高い馬などが、合っております。
そういった理由により、他の競馬場で好走していた馬が飛んでしまう、他の競馬場ではパッとしなかった馬が好走するといったケースも多くみられます。
さらに、洋芝は、耐性が脆いため、レース後に芝生が剥げてしまったり、穴が開いたりしてしまうため、後半のレースや、後半開催のレースになればなるほど、馬場状態が悪くなります。
直線距離がかなり短い
競馬場 | 直線距離 | ゴール前直線 |
東京競馬場 | 609m | 525.9m |
札幌競馬場 | 307m | 266.1m |
割合 | 50.4% | 50.5% |
上記の直線距離一覧を見て分かる通り、札幌競馬場の直線距離はかなり短くなっております。ゴール前直線は中央競馬場で2番目、直線は1番目に短くなっており、東京競馬場の約半分の長さとなっております。
カーブが大回り
競馬場 | 札幌 | 小倉 | 中山 | 函館 | 新潟 |
半径 | 163.5m | 139.9m | 138.9m | 135.2m | 125.7m |
上記表は、中央競馬場のカーブの半径の比較です。両サイドのカーブが同じ大きさの会場のみ表示しております。
上記を見てわかるように、札幌競馬場は他の競馬場に比べ、大回りであることがわかります。大回りであるということは遠心力が小さくなりますので、より速いスピードでカーブを走ることができます。つまり、カーブで仕掛けが必要な「差し」「マクリ」の脚質の馬にとって有利なカーブということが言えます。
またカーブを走る際に、スピードが緩みにくいため、カーブであまり息を入れることができません。 そのため、「直線⇨カーブ⇨直線」は通常「ハイペース⇨スローペース⇨ハイペース」となるはずですが、札幌競馬場の場合「ハイペース⇨ハイペース⇨ハイペース」と言った感じで比較的一定の速度で走る必要があります。 他の競馬場に比べ、安定したペースで走れる能力やスタミナが必要とされる競馬場となっております。更に、通常コーナー手前で減速し、カーブを抜けた後、再加速します。そのため、コーナー手前で馬群が密集するため、アクシデントが起きたり位置取りが重要となります。札幌競馬場の場合は、大回りのため、コーナー手前の減速があまり必要ではないため、アクシデントが起き難い・位置取りがそこまで重要でない・縦長の競馬になりやすい・堅く決まりやすいといったことが考えられます。